腐植酸

フミン酸とフルボ酸の共通点と相違点

 

腐植酸=フミン酸について述べる時には必ずと言っていいほど“フルボ酸”という言葉も出てきます。
一見似たような呼び方のこのふたつ、一体どう違うのでしょうか?

 

まず、フミン酸とは、水やアルコールには溶けませんが、強アルカリに溶け、強酸を加えると沈殿します。
フルボ酸は、水、酸、アルカリに溶けます。酸素は含まれておらず、分子量が最も小さく、精製しないと存在が確認できない物質という特徴があります。
この両成分の共通点は、植物や動物などが微生物の分解作用によって出来た最終的な腐植物質から出来ていることです。
土壌中から塩基、もしくは弱酸の塩基性で抽出された物質です。
この土壌中から抽出されたものが酸によって沈殿するか、しないかが相違点で、酸性中で沈殿を起こす物質がフミン酸、沈殿を起こさない物質がフルボ酸という分け方をします。
また、この二つは色の違いもあります。
フミン酸は土壌のほかにも湖や海、石炭や石油などの地球上のありとあらゆるところに含まれており、その色は赤褐色や黒褐色です。
それに対し、フルボ酸は精製させないとその存在は確認できない物質であり、フミン酸と比べても色は淡いか透明に近いのが特徴です。
フルボ酸とフミン酸には炭素、水素、硫黄が含まれていることは共通していますが、フミン酸の大部分には酸素が含まれていますが、反対にフルボ酸には酸素は含まれていないという違いがあります。

 

また、これらの使用用途を見ていきましょう。
フルボ酸は、植物にとって必要不可欠な物質であり、新陳代謝を高めて細胞の成長やクロロフィルの合成を促進したり、またたんぱく質を作ることを促進する働きがあります。最近では私たちの体へも良い効果が認められており、サプリメントや美容ケアアイテムとしてもその抽出液が使われています。
それに対し、フミン酸はフミン酸としてそのものを使うことはなく、フミン酸ナトリウムという物質にして、利用されています。具体的には、工業廃水などに存在する重金属類を取り除いたり、フルボ酸と同じく、農作物の肥料として用いられることがほとんどです。