腐植酸

腐植酸にもさらに種類があります

 

この腐植酸は大きく「天然腐植酸」と「再生腐植酸」のふたつに分類され、天然腐植酸はその生成過程によってさらに土壌系と石炭系に分けられます。

 

天然腐植酸の生成過程としては、
○土壌系腐植酸
・動植物の遺体が地表の土壌中において土壌微生物によって分解・変成、そして合成などを経て生成するもの。
さらに空気中の酸素によってゆるやかに酸化分解することで、これ以上変質しない最終的な物質へと変化して生成します。このような有機物質が多く含まれている土壌は、黒褐色をしており、団粒構造が発達しているためふわふわとした状態です。こうした肥沃土にはフミン酸がたくさん含まれており、植物の育成に都合が良いということです。

 

 

○石炭系フミン酸
・古代の動植物が地中に埋もれ、石炭化の初期で炭素があまり進まない段階で精製するもの
・古代の動植物がいったん石炭化された後に風化が進む段階で生成するもの
という分類定義があります。
石炭系フミン酸の化学的な構造の特徴としては、土壌系フミン酸と比べて芳香族性が強く、ベンゼン核を多く持った分子形態をしていることです。

 

 

○ 再生フミン酸
工業的にといってもその原料は生物由来のものであり、通常は亜炭や褐炭などの若年炭類を酸化分解して製造されています。
若年炭類とは、地中に堆積した動植物が時間をかけたにも関わらず、石炭化への変成が不十分であって、炭化度が低く、発熱量も少ないために燃料として不適当であるとされる物質ことです。
この再生フミン酸のなかでも代表的なのが、酸化剤として硝酸を用いて製造されるニトロフミン酸です。日本では工業的に最も多く製造されているのがこのニトロフミン酸です。
しかし日本では、肥料および土壌改良剤として販売可能な資材は肥料取締法や地力増進法において規定されています。腐植酸質資材は両方において販売可能な資材として認められていますが、ニトロフミン酸のアンモニウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩に限られているようです。だたし、肥料や土壌改良剤として販売する場合には、別途農林水産大臣に登録申請すれば可能とされています。